システム開発の現場で、こんな状況はないでしょうか。
若手メンバーをPMに抜擢したものの、
「進捗は大丈夫?」
「この課題はどうなっている?」
「次の顧客MTGでは何を確認する?」
と、結局ベテランPMや上司が確認している。
本人も頑張っている。タスク管理もしている。
それでも、問題が起きたときには、
「どうすればいいですか?」
と相談が来る。
結果として、PMを任せたはずなのに、ベテランの負担がなかなか減らない。
私自身、システム開発やプロジェクトマネジメントに携わる中で、この「PMをどう育てるか」は難しいテーマだと感じてきました。
PMは「知っている」だけでは難しい
PMにはさまざまな知識が求められます。
WBS、進捗管理、課題管理、リスク管理、顧客とのコミュニケーションなど、研修や書籍から学べることもたくさんあります。
一方、実際のプロジェクトでは、
「この遅延は、今報告すべきなのか」
「この課題は誰に相談するべきなのか」
「顧客にはどう説明するのか」
「これは自分で判断してよいのか」
といった、正解が一つではない判断が日々求められます。
つまり、
「知っている」ことと「現場で判断できる」ことには、少し距離があります。

この距離をどう埋めるか。
そこで考えたのが、実際のプロジェクトを使ってPMを育成する「PM伴走」です。
実案件そのものを、育成の場にする
PM伴走では、研修用に架空のプロジェクトを用意するのではなく、本人が現在担当しているプロジェクトそのものを題材にします。
週に一度、実際のタスクやスケジュール、課題などを一緒に確認します。
例えば遅れているタスクがあったとします。
そこで経験者がすぐに、
「こう対応しましょう」
と答えを出してしまうのではなく、
「なぜ遅れていると思いますか?」
「このままだと、どんな影響がありますか?」
「あなたならどう対応しますか?」
と問いかけます。
本人が考え、対応案を出し、それに対してフィードバックする。
実践 → 振り返り → レビュー → 改善
このサイクルを、実案件の中で繰り返します。
3か月かけて「伴走」から「自走」へ
ずっと横についていては、いつまでも自走できません。
そこで、伴走の仕方自体も3か月かけて変えていきます。

1か月目|一緒にやる
最初は、
「これは確認しましたか?」
「この課題はどうしますか?」
と、こちらから積極的に問いかけます。
まずは、PMとして**何を見るべきなのか、どのように考えるのかという「型」**を身につけます。
2か月目|考えてやる
次第に、
「問題は何だと思いますか?」
「どう対応しますか?」
へ質問を変えていきます。
問題が起きたときに相談するだけではなく、自分なりの対応案を持って相談できる状態を目指します。
3か月目|自分でやる
最後は本人主体でプロジェクトを運営します。
伴走者は、判断の抜け漏れやリスクをレビューする立場へ移ります。
目指しているのは「何でも一人でできるPM」ではありません。
自分で状況を把握し、考え、動き、必要なときには適切に相談できるPM
です。
「どうすればいいですか?」から「こう考えています」へ
PMの成長を考えるとき、私が一つの目安にしている変化があります。
それが、
Before
「どうすればいいですか?」
から、
After
「こう考えています。この対応で進めたいです」
への変化です。

後者であれば、上司はゼロから状況を整理する必要がありません。
本人の考えを確認し、必要な部分だけレビューできます。
これが増えていけば、PM本人が成長するだけでなく、これまでフォローしていたベテランPMや上司の負担も少しずつ減っていきます。
成長を感覚だけで判断しない
今回考えているPM伴走では、「なんとなく成長した」で終わらせないことも重視しています。
タスク、進捗、課題、リスク、チーム、MTG、顧客対応、報告・相談という8領域について、16項目のチェック項目を設定しました。
開始時と3か月後に、
本人・上司・伴走PM
それぞれの視点から評価します。
また、最初にすべてを改善しようとはしません。
初回診断で実際のプロジェクトや管理資料を確認し、
「この3か月では、この3つを重点的に伸ばそう」
という育成テーマを設定します。
そのうえで週次レビューを繰り返し、3か月後にBefore / Afterを確認します。
PM伴走プログラムを始めます
こうした考え方を形にして、LinkageWorksでは**「PM伴走プログラム」**の提供を始めることにしました。
対象として考えているのは、
「若手にPMを任せ始めた」
「PMを育てたいが、社内のベテランに育成時間がない」
「研修だけでなく、実務の中で育てたい」
「PMOを入れるほどではないが、まだ一人で任せるのは不安」
といった企業です。
期間は3か月。
週1回のレビューを中心に、実際のプロジェクトを題材として伴走します。
プロジェクトを代わりに運営するPM代行ではなく、PM本人が自分でプロジェクトを運営できるようになることを目的としています。
初期導入企業を募集します
今回、サービスを本格展開する前に、実際に導入いただきながらプログラムをさらに改善したいと考えています。
そのため、まずは初期導入企業3社を募集します。
通常3か月60万円〜を予定していますが、初期導入企業については、サービス改善のためのフィードバックにご協力いただくことを条件に、
3か月 45万円
で提供する予定です。
若手PMの育成や、ベテランPMによるフォロー負荷に課題を感じている企業の方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
お問い合わせフォーム または、inquiry@linkageworks.jp までご連絡ください。
